〈古文〉推定の助動詞「めり」の用法

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推定の助動詞「めり」

 「めり」は推定の助動詞です。

活用・接続

〜「めり」の活用〜

○・(めり)・めり・める・めれ・○

 接続については終止形です。ただしラ変型には連体形に接続します。

意味

推定

 「めり」の基本的な意味は推定です。「〜ようだ」と訳せればOKです。

例)遊ぶめり(管弦などの遊びをしているようだ)

婉曲

 「めり」には婉曲的な意味もあります。「〜ようだ」と訳せればOKです。本来であれば、婉曲は訳さなくても通じますが、こういうときは「助動詞に気付いてます」を採点官にアピールするために

推定ってなに?

 助動詞といえば「む」「むず」「らむ」などの推量の助動詞がよく知られています。しかし今回は推定です。推量と推定の違いについては必ず分かるようにしましょう。

 推量というのは、ただ何かを推量しているだけです。なんとなーくの感覚で想像していると思ってください。一方の推定というのは、何かの根拠に基づいて推量しているものです。必ず根拠が伴っています。

 推定の助動詞には、「なり」「めり」「らし」の3つがあります。それぞれの助動詞で推定の根拠が違ってきますので、どの助動詞が何を根拠としているのかを覚えておきましょう。

〜「推定」の助動詞の根拠〜

なり…耳で聞いたもの

めり…目で見たもの

らし…実際に起こった事実

 「めり」の場合は、目でみたものを根拠にして推量するときに使われる助動詞です。めりの「め」が「目」だと思えばわかりやすいでしょう。

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