〈政経〉預金準備率操作って何なの?

公民

 今回は、「預金準備率」や「預金準備率操作」について解説していきます。

預金準備率とは

 預金準備率という言葉から説明していきましょう。市中銀行というものは、皆さんからの預金を運用して貸し出すことで利益を得ています。これはもちろん知ってますよね?

 しかし、銀行が全ての預金を貸し付けてしまっては、万が一の時大変ですよね? なので銀行は一定程度の預金を日本銀行に再預金しています。だからこそ市中銀行は日本銀行の口座を持っています。

 市中銀行が預かっている預金のうち、日本銀行に再預金しなければならない割合を預金準備率といいます。これはちゃんと日本銀行の金融政策決定会合で比率が定められています。

預金準備率操作とは

 預金準備率を動かすことを預金準備率操作と言います。預金準備率については、さっきも言った通り、日本銀行が決めるので、金融政策の一貫になりますね。

 では質問です。預金準備率を動かすことでどういう効果があるでしょうか。例えば、世の中に出回っているお金が減ってデフレが進んでいるとしましょう。この場合は日本銀行としては世の中に出回るお金の量を増やさなければなりません。もちろん金利を下げるという手もありますが、ここで預金準備率を下げることで銀行が貸付を盛んに行ってここから出回らせることができます。

 ただし、預金準備率操作が行われたのは1991年が最後になります。それ以来、準備率はいじられていません。

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