〈政経〉エンゲル係数ってなに? 〜仕組みと問題点を解説〜

公民

エンゲル係数とは

 エンゲル係数は、家計の消費支出に占める食費の割合を示すものです。これによって、富裕度を考えることができます。一般に、エンゲル係数が小さければ小さいほど豊かな生活を送れていると判断することができます。

エンゲル係数の仕組み

 食費って、どんなに貧乏でもどんなに金持ちでも、ほとんど一定と考えることができますよね! よって、消費支出(ざっくり言い換えれば収入)が増えれば、その分食費の割合は小さくなっていきます。これによって、その過程が裕福か貧乏かを知ることができるわけです。

本当に正しいの?

 まあみなさん、裕福度が食費と消費支出のみから考えられるかというと、なかなか難しいのではと思う人もいるのではないでしょうか。実際には、1世帯あたりの人数や年齢層、あるいは文化的違いなどで食費って随分変わってきますよね。そのため、完全にエンゲル係数を信用していいかといえば、実はそうでもないと言われています。

 実際に、食費は増加したのに家計の増加度はそうでもない例もあります。それは、消費税増税ですね。2014年に5%から8%に上げられた時には、食費が嵩んだ一方で非課税の家計支出もあるのでエンゲル係数は相対的に上昇しています。ただし、だからといって多くの家庭が消費税増税で貧乏になったかといえば、そんなこともないですよね!

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