〈化学〉1族のアルカリ金属元素について解説

化学の記事のサムネイル化学
化学の記事のサムネイル

アルカリ金属元素とは

 アルカリ金属元素とは、水素を除く1族元素のことを言います。全て金属元素ですね。

〜アルカリ金属元素〜

リチウム・ナトリウム・カリウム・ルビジウム・セシウム

 ただし金属元素にしては相当融点が低く、密度が小さい(つまり軽い)です。ただ、融点にも密度にもアルカリ金属元素の中で差があります。それも覚えておきましょう。

〜融点〜
リチウム>ナトリウム>カリウム>ルビジウム>セシウム

〜密度〜
リチウム<ナトリウム<カリウム<ルビジウム<セシウム

 融点については、原子半径が小さいものの方がイオン化エネルギーが高いので融点は高くなります。密度については、原子番号が大きいほど一般に密度も大きくなるので、考えれば当たり前ですね。

炎色反応

 アルカリ金属元素は、水に入れるだけで溶けてしまいます。そうすると、アルカリ金属元素を見分けるときに困ってしまいますよね。そこで使うのが炎色反応になります。ここでは、色を覚えておきましょう。

リチウム :赤色
ナトリウム黄色
カリウム :紫色

アルカリ金属の反応性

 アルカリ金属元素はイオン化エネルギーが小さいのでイオン化傾向は大きいです。つまり他の元素との反応性が大きく、陽イオンになりやすいってことです。

 空気中に置いておけば、酸素と反応して酸化物を作ります。水中に入れれば、水と反応して水酸化物を作ります。反応させない方が難しいんですよ。

 じゃあ保存方法はどうするのっていうと、石油とかを使います。石油なら反応しないので、その中に保存するんですね。

 また、反応性が高いことに絡めて説明しますが、水酸化ナトリウムについては潮解性があります。空気中の水分を勝手に吸収してしまう性質があります。もう、大変だよね(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました