〈政経〉政党解説 日本維新の会

公民

 衆議院選挙に向けて全ての政党を解説しています。最終回となった今日は、日本維新の会について解説していきます。

党史

旧・日本維新の会

 はじまりとなったのは、2012年に橋下徹が設立した日本維新の会です。これは名前こそ同じですが、現在の日本維新の会とは少し違うものになりますよ。幹事長に就任したのは、現在大阪市長を務める松井一郎です。日本維新の会は大阪維新の会の橋下徹と太陽の党の石原慎太郎が中心となって運営されていきました。

 日本維新の会については、自由民主党と民主党という二大政党に挑む第三勢力として注目を集めました。ただね、橋下徹と石原慎太郎の意見はちょいちょい対立したんですよ。

 結果2014年に、維新の会は分裂することになります。石原派と橋下派ですね。橋下派については、結いの党(みんなの党の中で、江田憲司を中心とするグループ)と合流して、新党である維新の党を設立しました。一方の石原派については、次世代の党を結党しました。

維新の党

 維新の党では、橋下徹と江田憲司が共同で代表を務めました。一方で2014年末頃からは、橋下徹が新たな構想をついに実現に移そうとしてきました。それが大阪都構想です。大阪市を廃止して、特別区を設置して東京23区ならぬ大阪4区を作ろうよっていうアレです。大阪都構想に精力を注ぐため、橋下徹は代表を辞任し、以降は江田憲司が単独代表となりました。

 この住民投票が実際に2015年に行われました。ところが、住民投票では否決となりました。結果、橋下徹は大阪市長の任期満了をもって政界引退を表明しています。このタイミングで江田憲司も代表を辞任しました。以降の党代表は松野頼久となります。

 ところがね、松野頼久と橋下徹がまた対立します。結果橋下派の皆さんが、出ていくことになりました。新たに橋下派が結成したのがおおさか維新の会であり、これが後の日本維新の会です。

 一方で残った維新の党のメンバーは、民主党の岡田克也との会談の末、合流することになりました。ここで設立されたのが、民進党です。

新・日本維新の会

 2015年から、おおさか維新の会が始動しました。初代代表は橋下徹ですが、彼はすぐに大阪都構想の否決によって政界を引退してしまいます。次に代表になったのは松井一郎です。そして彼の下で、日本維新の会が始動しました。

 現在の日本維新の会は、松井一郎が代表ですが、昨年の大阪都構想の住民投票の結果、松井一郎も政界を引退することになりました。次は誰でしょうね。

政策

 基本的には、自民党とも他の野党とも距離を置いた立場をとっています。特に立憲民主党とは仲悪いですね笑。身を切る改革などが知られています。

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