〈公民〉ヒートアイランド現象って何？　〜文系でもわかりやすい仕組みの解説〜

ヒートアイランド現象とは

　ヒートアイランド現象とは、都市部の気温だけが高くなることを言います。郊外よりも気温が高く、サーモグラフィーなどで見ると、都市部だけ島のように高温に見えるためこのように呼ばれています。

　主な原因は３つあります。

　コンクリートの地面と緑地の地面って、どちらの方が温度が上がりやすいと思いますか？　よく夏場にコンクリート地面を触ると「あっつ！！」ってなる時ありますよね。コンクリート地面の方が、緑の地面よりも温まりやすいのです。

　気温というものは太陽によって直接温められるのではなく、地面の熱を受け取ることで上がっていくものです。つまり地温が高ければ、その分気温も高くなってしまうのです。

　郊外は平家が多いのに対して、都心は高層ビルがたくさんあります。高層ビルが多いと、地面や地表面付近に溜まった熱が逃げる場所がなくなります。これも都市部の気温を高める要因になっています。

　車や工場などによる排気ガスは、エネルギーの放出になります。エネルギーはものを温めるのに使うものなので、残念ながらこれを大気を温めることにつながってしまうのです。

TMT専属ライター。Study by TMT代表。

担当科目：国語・数学・英語・日本史・世界史・地理・公民・物理・化学・生物