〈政経〉政党解説 立憲民主党

公民

 こんにちは、衆院選が近づいてきましたね。今日から衆議院選挙に登場する政党を端から解説していきたいと思います。今回は野党第一党の立憲民主党です。2017年に設立された「旧・立憲民主党」も併せて紹介していきます。

党の歴史

前史

 2009年〜2012年にわたって政権を握ったのは民主党でした。鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦と続きましたよね。民主党政権には悪い印象を持っている人も多いかと思います。特に2011年の東日本大震災では、福島第一原子力発電所事故などへの菅直人首相の対応のまずさが露呈しました。しかしそのような中で、官邸のスポークスマンとして連日会見をした人がいました。それが当時官房長官であった枝野幸男です。まあこの人が後に、立憲民主党を作るわけですね。

 さて、そのようなことは置いておいて、2012年12月に自由民主党に政権交代を許し、安倍晋三内閣が発足しましたよね。民主党は、再び野党になってしまったわけです。

その後の民主党(のちに維新の会と合併して民進党)は不人気でしたね。2015年の衆議院選挙も不調に終わりました。

立憲民主党の結党

 2017年に再び衆議院総選挙が実施されました。その際、民進党の前原誠司代表が、小池百合子東京都知事率いる希望の党との事実上の合流策を打ち出しました。まあ民進党の多くは希望の党に移ろうとしていたのですが、ここで小池知事がリベラル派を「排除する」と言ってしまったんですね。ブチギレたのが、先程紹介した枝野幸男です。

 民進党への合流に反発した枝野幸男元官房長官をはじめ、菅直人元総理なども参加して、新政党の立憲民主党を結党しました。そして、2017年の衆議院総選挙では公示前勢力を上回る55議席を獲得し、野党第一党となったのです。

 その後も入党者は徐々に増え、勢力としては自民党に次ぐ2番目の議席数を維持していました。

新・立憲民主党の結成

 2020年9月、歴代最長の在職期間を誇った安倍晋三首相が退陣し、新たに菅義偉内閣が成立しました。この裏で、野党にも大きな動きがありました。

 かつて希望の党へ分裂して国民民主党になった勢力と、当時の立憲民主党が事実上の合併をしたんですね。正確には、両党とも解党して新たに結党しているのですが、まあ結局2党とも党名・代表ともに変わってはいないです。国民民主党に所属していた多くの議員は立憲民主党に合流しました。そしてその後、社会民主党の議員の多くも立憲民主党に合流し、現在でも最大野党勢力の立場を維持しています。

 なお今回の選挙では、共産党・社会民主党・れいわ新選組・国民民主党と選挙協力をしており、更なる議席数拡大が期待できるかもしれません。

政策・理念

 立憲民主党は「立憲」とついているくらいなので、憲法を大事にしようというのが基本理念です。また、自民党は森友学園・加計学園・桜を見る会と問題が続いたこともあり、それに対抗して公文書管理や情報公開の徹底も内政方針に含まれています。また、原発ゼロの方針も持っています。

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