〈化学〉水素結合ってなに??

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 今回は水素結合について解説します。

水素結合

 水素結合とは、フッ素原子F・酸素原子O・窒素原子Nと共有結合している水素原子Hを介した結合です。F・O・Nはどれも電気陰性度が高いため、共有電子対を引き寄せることができ、それによって電気陰性度の低い水素原子Hはプラスに帯電します。ただし、イオン結合ほど明確にプラスに帯電するわけではありません。あくまでわずかなプラスです。共有電子対を引き寄せたF・O・Nについては、逆にややマイナスに帯電します。

 これによって、プラスとマイナスに帯電した部分ができ、他の分子と引き寄せ合うことができます。これが水素結合です。

水素結合だと沸点が高くなる?

 水素結合は、プラスとマイナスの引き寄せ合う力が働くことによって引き寄せられるものです。そのため、ただの分子間力(ファンデルワールス力)よりもかなり結びつきが強くなります。そのため、水素結合をしている物質は沸点がかなり高くなります。

 例えば、水H2Oについては100℃ですが、同族のH2Sはー60.7℃なので、それよりもかなり高いですよね。フッ化水素HFについても、同じハロゲン化水素のHCl、HBr、HIに比べると圧倒的に沸点が高いです。

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