〈世界史〉イギリスの穀物法について解説

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穀物法

 ナポレオンが大陸封鎖令を出してイギリスに打撃を与えようとしていたのは覚えていますでしょうか。この大陸封鎖令が解除されたことで、逆にイギリスが恐れた事態がありました。それは、大陸の穀物が国内に安価で流通することです。そこで、輸入穀物には高関税を課すことを法律で定めました。これが穀物法です。こういった法律は昔から存在しましたが、世界史の試験で出るのは、この時のものになります。

穀物法の廃止

 ところが、穀物法は自由貿易とは真逆の道に進むものになります。そこでコブデンブライトといった自由主義政治家たちは、この穀物法に大反対しました。そこで結成されたのは、マンチェスターに本部を置いた反穀物法同盟です。この同盟ができたのは1839年になります。

 結果、こういった反発を受けて、1846年に保守党ピール内閣の時代で穀物法は廃止となりました。ちなみにこの3年後には、航海法も廃止となっています。この頃のイギリスは貿易においても自由主義化が進んだということは理解しておきましょう!

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