アルカリ土類金属元素とは
アルカリ土類金属元素は、2族の中でもベリリウムとマグネシウムを除いたものであるというのが通説です。
とりあえず2族元素は何だったか振り返りましょう。
〜2族元素〜
ベリリウムBe・マグネシウムMg・カルシウムCa・ストロンチウムSr・バリウムBa・ラジウムRa
上の元素の中で、BeとMgは従来からアルカリ土類金属元素に入りません。ただし近年では、ベリリウムとマグネシウムを含めて2族元素全体をまとめてアルカリ土類金属元素に分類することも増えてきています。
性質
融点は比較的低め、密度も小さめになります。アルカリ金属元素やアルカリ土類金属元素に共通することですが、金属元素の中では珍しく典型元素に入ってしまうため、融点や密度が小さくなります。ただし、あくまで”金属の中で”の話ですよ。他の非金属元素と比べれば当然密度も大きいです。
アルカリ土類金属元素には、”弱い”というイメージを持っている人も多いと思います。そのイメージが正解です。多くのアルカリ土類金属元素は水につけるとすぐに溶けてしまい、沈殿などは作りませんからね。沈殿による識別が不可能になってくると、使うべきは炎色反応です。具体的な色を覚えておきましょう。
〜炎色反応〜
カルシウム …橙色
ストロンチウム…紅色
バリウム …黄緑色
ちなみに、ベリリウムとマグネシウムは炎色反応を示しません。これが、この2元素だけアルカリ土類金属元素から”差別”される理由の1つですね。
反応性についてもお話ししておきましょう。イオン化エネルギーが非常に小さいため、イオン化傾向は大きく、反応性もアルカリ金属元素に次いで高いです。全て2価の陽イオンになりますよね。
TMT専属ライター。Study by TMT代表。
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