〈政経〉独占の種類まとめ 〜カルテル・トラスト・コンツェルン〜

公民

 今回は、独占の種類についてまとめます。カルテル・トラスト・コンツェルンの違いをしっかり整理しましょう!

カルテル(企業連合)

 カルテルとは、同一産業の複数の企業が、価格や生産量などを協定を結んで調整することです。これによって、特に大企業は中小企業を排除して高い利潤を確保することができます。

 もちろん今日の日本では、独占禁止法によって禁じられています

トラスト(企業合同)

 トラストとは、同一産業の企業同士で合併することを言います。合併をすることで、企業は生産コストを抑えることができるため、合併をしたがるのは当然です。しかし、これが場合によっては自由競争を衰退させてしまうかもしれません。

 今日の日本において、合併については原則自由です。しかし、競争を制限してしまうような合併は、独占禁止法によって禁じられています

コンツェルン(企業連携)

 コンツェルンとは、親会社が株保有を通じて子会社を実質的に支配し、企業集団を形成することです。これによって、いくつもの産業分野にまたがった巨大な企業連合が形成されることがあります。これがいわゆる、戦前の財閥ですね。三菱や三井だけでなく、日産コンツェルンや日窒コンツェルンもこの一種になります。 

まとめ

 改めて、以下にまとめました。

カルテル…企業協定

トラスト…企業合併

コンツェルン…財閥

 まあ、どれがどれだか分かるようになってください。

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