〈化学基礎〉基本の物質量(mol)計算について

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化学をつまずく原因の一つとしてモル計算があるので、それについて解説していこうと思います。

この上の図を自分で書けるようになったら絶対にモル計算で間違えることはありません。あとは計算ミスに気を付けるだけです。

上の図を細かく解説していきます。かっこの中は単位です。

まず物質量(mol)にアボガドロ定数(6.0×10²³/mol)をかけると粒子の個数(個)を求められます。

逆に粒子の個数(個)をアボガドロ定数で割ると物質量(mol)になります。

次に物質量(mol)にモル質量(※)をかけると物質の質量(g)を求められます。

逆に物質の質量(g)をモル質量(※)で割ると物質量(mol)になります。

最後に物質量(mol)に22.4をかけると気体の体積(L)を求められます。

逆に気体の体積(L)を22.4で割ると物質量(mol)になります。

[※→モル質量の単位は「g/mol」。モル質量とはアバウトに言うと原子量や分子量のこと。Oだったら16。Hだったら1。H₂Oだったら18。]

では、ここから実際に問題を解いて慣れていきましょう。

問題1⃣

2molの炭素Cに含まれる炭素原子Cは何個か。

<解説>

このように出題された場合、一番最初の図を自分で書いてみましょう。molから個数に変換するには「アボガドロ定数」をかければいいので

6.0×10²³×2.0mol=1.2×10²⁴個   となります。

問題2⃣

H₂O 9.0gは標準状態で何Lになるか。

<解説>

このような問題でつまずく方も多いかと思います。ですが、これ意外と簡単です。要するに段階を踏んでいけば絶対にできます。

工程① まずはmolに変換しましょう。

H₂Oの分子量は18なので、グラムを18で割っていきます。

9.0(g)÷18=0.5(mol)

工程② 出したmolをLに変換します。

molに22.4をかけると体積(L)が出せます。

0.5×22.4=11.2(L)


このようにしっかり自分で「今、何を求めているか」を把握しながら道筋をたどっていけば絶対に化学の問題は解くことができます。

あとは慣れなので、数学と一緒でたくさん問題を解きましょう!!

モル計算の解説動画はこちらです。

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