今回から、地理の記事を配信します。まずは地形を作る要因について整理していきましょう。内的営力と外的営力があることは分かってますよね〜?
内的営力
そもそも地形を作る力には内的営力と外的営力があります。内的営力というのは、地球の内部から働く力です。マグマとかプレートとか、そういったものによる力ですよね。一言で言えば”大地の起伏を大きくする力”です。
火山活動
例えば、火山活動は代表的な例ですね。火山活動って分かってますよね? マグマの地表への噴出によって火山特有の地形を作ることです。
地殻変動
また、地殻変動も内的営力の1つでしょうね。その中でも造陸運動と造山運動がありますので、そこを分けて解説して行きます。
造陸運動
造陸運動とは、大陸などの広い地域で長期間にわたって隆起・沈降する運動のことです。内部の地質構造自体には大規模な変化がありません。
造山運動
一方の造山運動とは、狭い地域で山地や山脈を造る運動のことです。例えば、地表面を左右からゆっくり押すことによる褶曲や、一気に力をかけることによる断層などがこれにあたります。
外的営力
外的営力というものは、地球の外部から働く力のことです。例えば、雨・太陽・河川の流れなどがありそうですよね。細かく分けると、風化・侵食・運搬・堆積の作用があります。1つずつ見ていきましょう。
風化作用
風化作用とは、岩石が分解されることですね。気温変化の影響による物理的風化と、水の作用の影響による化学的風化があります。いずれにせよ。気温の変化や水による加水分解などで岩石が分解されていますね。
侵食作用
侵食作用は、岩石が削られることを言います。これも物理的侵食と化学的侵食に分けられます。物理的侵食というのは、一言で言えば摩擦によって削られることです。例えば、河川による河食、風による風食、氷河による氷食などがあります。
一方の化学的侵食は、溶食といいます。簡単に言えば化学反応によって溶かしてしまうことですね。二酸化炭素を含んだ雨水が炭酸カルシウム(石灰岩)を溶かしてカルスト地形を作ってしまうって覚えていますか? あれはまさに化学的侵食ですよね。
運搬作用
風化や侵食されたものを河川などが運ぶ作用のことを運搬作用と言います。これはわかりやすいでしょう。
堆積作用
河川が運搬してきたものが積もらせることを堆積作用といいます。三角州や扇状地といった地形は、この作用が大きく関わっています。
まとめ
今回は色々用語が出てきてややこしかったですかね。まとめておきましょう。
内的営力
・火山活動
・地殻変動
・造陸運動
・造山運動
外的営力
・風化作用
・侵食作用
・運搬作用
・堆積作用

TMT専属ライター。Study by TMT代表。
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