〈政経〉現代の環境問題対策のための国際会議を徹底整理!

公民

国連人間環境会議

 国際連合主催の環境会議としてはこれが初めての会議になります。1972年にスェーデンのストックホルムで開催されました。テーマは「かけがえのない地球」です。ここでの歴史的意義は、環境についての会議が”開かれた”ことにあります。

 ちなみにこの会議によって、国連環境計画(UNEP)の設立が決まりました。

国連環境開発会議(地球サミット)

 1992年には、国連環境開発会議が開催されました。別名は地球サミットと言います。開催都市はリオデジャネイロです。ここで、「持続可能な開発」という新たな理念が生まれました。

 リオ宣言、アジェンダ21、気候変動枠組条約などがここで締結されています。ちなみに、気候変動枠組み条約の締約国で開かれる会議のことをCOPと呼び、条約が発効した1995年以後、何度も開かれました。

地球温暖化防止京都会議

 そのCOPの3度目の会議となったのが、地球温暖化防止京都会議です。日本の京都で開かれました。ここでは、温室効果ガスの削減目標が具体的数値で定められる京都議定書が締結されました。しかし、大きく前進に見えた一方で、課題もありました。

 京都議定書の問題点として、発展途上国には排出量削減が義務付けられていません。具体的には、中国やインドといった、特に排出量が多い国々にも定められませんでした。

環境開発サミット

 南アフリカのヨハネスブルクでは、2002年に環境開発サミットが開催されました。ここでは、10年前に実施された地球サミットの成果を確認する場として設けられました。ちょっとマニアックな知識です。

COP 21(パリ協定)

 また、2015年にはCOP 21が開かれました。もちろん京都のCOP3からこれまでに毎年会議は開催されていますよ! しかしこの会議は超重要。なんたってパリ協定が締結されたんですから。

 パリ協定では、発展途上国も含めた全ての国々が地球温暖化対策を行うことを定められました。196カ国が同意しています。

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