〈漢文〉絶対に知っておきたい和漢異義語(基本編)

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 こんにちは! 今回は、現代語と漢文で意味が変わってくる言葉を紹介します。ここでは、絶対に押さえておきたい重要語を中心に勉強します。

故人(こじん)

 現代語では「すでに亡くなった人」という意味ですが、漢文では「旧友」という意味になります。「故人」というワードを見て「あ、死んでる!」って思わないでください。

左右(さいう)

 現代語では「左と右」という意味ですが、漢文では「側近」という意味です。つまり、「左右」という言葉を見たら、人だ!って反応できるようにしなければなりません。

人間(じんかん)

 現代語では、そのまま「人間」という意味ですが、ここでは人の間から転じて「世間」と訳します。「人間」は人ではありません。要注意です。

子(し・こ)

 漢文の最重要ワードですね。現代語ではもちろん「子供」という意味ですが、漢文では「子供」という意味に加えて、「先生」「あなた」という意味があります。なお、「子供」という意味の時は「」、「先生」「あなた」という意味の時は「」と読みます。

 最も使われるのは「あなた」という意味ですので、まずは二人称の可能性を疑ってみましょう

小人(せうじん)

 現代語では「子供」という意味で使われますが、漢文では「つまらない人」「身分の低い人」という意味です。「子」にはほかの意味がありつつ「子供」の意味もありましたが、「小人」にはそのような意味はありません

大人(たいじん)

 現代語ではそのまま「おとな」の意味ですが、漢文では「徳のある人」「優れた人」という意味です。小人の逆ですね。

百姓(ひやくせい)

 現代語では「農家」という意味ですが、漢文では「庶民」という意味です。もちろん庶民の中に農家も入っていますが、百姓=農家ではありません

まとめ

 今回出した7語は絶対に押さえておきたい重要語です。必ず確認してください。次回は、今日よりも少しマニアックな和漢異義語を紹介します。

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