〈世界史〉文化史解説5 ~東南アジアの諸文化~

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 皆さんこんにちは、今回は東南アジアの文化を見ていきましょう。

東南アジア

 東南アジアといえば、世界史の学習したくない地域ランキングで圧倒的な1位を誇る分野ですよね。とにかくややこしい、そして誰も統一しないからこそ覚えにくい。宗教もグチャグチャ、たまに中国も入ってくる。どうしようもないんですよ。

 今回は東南アジアを文化から見ていきたいと思います。政治史については、『History-tellerの各国史講座』で後に配信していきます。

ベトナムの文化

 ベトナムの文化で重要なものは2つだけですね。まずは、ベトナムで栄えた東南アジア最古の文化を何というか覚えてますか? ドンソン文化です。ドンソン文化で有名な青銅器といえば、銅鼓ですね。

 あとは陳朝時代の文字ですね。これをチュノム(字喃)と言います。

カンボジアの文化

 さあ皆さん、カンボジアの古代王朝といえばなんでしょうか? アンコール朝ですね。この王朝で重要な遺跡が2つありますので、解説していきましょう。

アンコール=ワット・・・スールヤヴァルマン2世/上座部仏教の寺院遺跡

アンコール=トム・・・ジャヤヴァルマン7世/王都遺跡

 この2つの違いは押さえておいてください。特に、アンコール=ワットの方は頻出です。必ず押さえてください。右に載せた人物名は少しマニアックですので、余裕のある人だけで結構です。ちなみにジャヤヴァルマン2世はアンコール朝の初代国王です。

ジャワ島の文化

 まずはシャイレンドラ朝ですね。ここで有名な建築といえば、ボロブドゥールですね。これは、グプタ様式建築の影響を受けたものです。

 クディリ朝時代の有名な影絵の名前も覚えていますかね? ワヤンと言います。インドの『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』などが題材となっていました。

東南アジアの宗教

 続いては、東南アジア全体の宗教です。ここも覚えにくいポイントですので、じっくりみていきます。ただし、政治の側面からみた方がわかりやすい部分もあるので、のちに配信予定の『History-tellerの各国史講座』(配信日未定) も参考にしてください。

インドに近い大陸部…上座部仏教

島嶼部…大乗仏教⇒ヒンドゥー教⇒イスラーム教

フィリピン…キリスト教

 基本は上のイメージでいいです。こう見ると簡単でしょ? わかりやすいのはフィリピンかな。16世紀にスペインが来たことで、キリスト教化が進んでいきます。

 インドに近い大陸部には、上座部仏教が伝わります。具体的には、タイ・カンボジア・ビルマですね。だからアンコール=ワットは、上座部仏教の寺院なんですね。

 一方の島嶼部(マレー半島・スマトラ島・ジャワ島)には、大乗仏教が伝わります。しかし、その後にヒンドゥー教が伝わりました(実際は、ヒンドゥー教と大乗仏教はほぼ同時だと考えていいと思います)。さらに後には、イスラームが伝わりました。イスラームはいつまで流行るの? ヨーロッパによる植民地化が進むまでですね!

まとめ

 以上が東南アジアの文化です。今回は、少し特殊な感じでしたけど、次回は中国文化に入っていきますので、一気に重くなりますよ〜。

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