今回は、漢文の語法解説です。「如」の用法について解説していきます。
ごとシ
最初の3つは「若」と同様の用法です。まずは「ごとシ」です。比況の助動詞として古文でも出てきますよね! 意味としては「〜のようだ」となります。
「夢のごとし」みたいな言い方、聞いたことありますよね〜。ちなみに、返読文字なので、後ろに比況するものが来ます。また、書き下しの際にはひらがなに直してください!
しク
「しク」と読んで、「及ぶ」という意味もあります。こちらについては、「百聞は一見にしかず」で有名ですよね! この例でもわかるように、否定文で用いられることが多い用法になります。
もシ
「もシ」と読んで、副詞の役割も担えます。文頭で使われ、「もし〜ば」という仮定の意味を持ちます。英語でいうと「if」ですね!
ゆク
唯一「若」と意味が異なるのが、「ゆク」という動詞の用法です。意味としては「行く」と、非常にシンプルですね。
後ろに何かしら「場所を表す言葉」が来ることが目印です。
ややこしい「如何」と「何如」の用法
ここでよく聞かれるのが「如何」と「何如」です。
何如…「いかん」(どのようであるか)
如何…「いかんセン」(どうしたらよいか)
これが間違えやすいんですよ! 「何如」の方は、状況を聞いて「どのようであるか」という感じ、「如何」については手段を聞いて「どうしたら良いか」と訳します。
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