今回は氷河地形について解説していきます。全部で5種類あるので、見極めできるようにしましょう!
そもそも氷河って…?
そもそも氷河とは何かわかってますかね? なんとなく「溶けない雪」みたいなイメージはあると思います。簡潔にいえば「雪が凍ったもの」ですね。厳密には、氷河は2種類に分けられるのでそこから解説していきましょう。
大陸氷河
まず1つは大陸氷河です。これはわかりやすいでしょう。大陸を厚く覆っているタイプの氷河です。代表例は南極大陸とグリーンランドですね。更新世の頃には陸地の30%が覆われていたようですが、今ではわずか南極とグリーンランドなどのみになりました。ちなみに、北極には氷が浮いているだけ(大陸を覆っている訳ではない)のものはあります。
山岳氷河
一方の山岳氷河はいろいろなところで見られます。例えば、日本の立山連邦には山岳氷河が確認されているようです。雪線以上の高さになれば問題ありませんからね! 世界中でアルプス山脈やヒマラヤ山脈など、各地に存在しますよ!
氷河地形
U字谷
氷食(谷氷河が流下する際に斜面をけずる働き)によって形成された断面がU字状の谷をU字谷と言います。谷底は幅広くなだらかですが、谷の斜面の傾斜が急なのが特徴です。ちなみに河川の侵食によって作られる谷はV字谷と言います。間違えないように〜!
フィヨルド
そのU字谷に海水が入り込んだものをフィヨルドと言います。ノルウェー西岸やカナダの太平洋岸でよく発達していますね。
カール
カールっていうのは少しイメージしづらいね。氷河が積もって重さに耐えられずに流下しますが、流下する際に山頂のあたりが削り取られてできる半円状の窪地ですね。
ホルン
さらに、氷河がさまざまな方向に流下し、周囲が削られると先端が尖った形になりますよね。これがホルンです。マッターホルンという高い山知ってますか? スイスにあるやつですね。
モレーン
氷河が山を削ると言いましたが、実際に削った土砂は末端の方に堆積されます。これによって形成された丘のことをモレーンと言います。アメリカの五大湖沿岸に見られます。
氷河湖
山から氷河が崩れ落ちたのに、その先にモレーンができる山の下に窪みができますよね。そこに水が入ってくると湖になります。これを氷河湖と言います。まさに先ほどあげたアメリカの五大湖は、氷河湖です。
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