〈漢文〉語法解説 〜頻出! 「若」の用法〜

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 今回は漢文でよく出てくる「若」の用法について解説していきます。

ごとシ

 よく出る使い方として、「ごとし」という読み方があります。比況の助動詞として古文でも登場しますね! 訳し方は「〜のようだ」で結構です。

 返読文字の1つなので、比況するものを後ろに持ってきます。

しク

 また、これも頻出ですね。「しク」と読みます。ただし、厳密に言えば、前に「不」を持ってきて、「しかず」と読むことが多いですね。「しク」自体の読み方は「〜に及ぶ」という意味になるので、「しかず」は「〜に及ばない」という意味になります。

もシ

 さらに「もシ」と読めば、仮定の副詞としての役割も発揮します。よく文頭にきて「もし〜ば」と訳します。

なんぢ

 あとはね、少しマニアックですが「なんぢ」とも読めます。意味としては「お前」ですね。一般的に「汝」とかの方がよく使われるので、忘れがちですが、これでもOKです。

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