こんにちは。今回は関係代名詞の制限用法と非制限用法の違いについて解説していきます。
制限用法と非制限用法
まあ教科書でも出てくる話なので、制限用法と非制限用法がどういうものかは分かると思います。
制限用法
まず、制限用法というのは、まあ普通の関係代名詞です。
例①)I have a sister who is in the elementary school.
こういった例文を考えましょう。訳すこと自体はみんなできますよね。「私は小学生の妹が1人いる」ですよ。
非制限用法
一方の非制限用法については、関係代名詞の前に「,(カンマ)」を用いることに特徴があります。
例②)I have a sister, who is in the elementary school.
この場合は、教科書には訳し下ろすと書いてあります。つまり前から訳していくんですよ。「私は妹が1人いて、彼女は小学生だ」みたいな感じになりますよね。
意味的な違い
ここまでは教科書的な内容を説明しました。これはあくまで”訳し方”の違いです。しかしここからは”意味的”な違いを見ていきます。
上にあげた例文について掘り下げていきます。①の例文と②の例文の訳をもう一度読み返してみましょう。
例①)I have a sister who is in the elementary school.
「私は小学生の妹が1人いる」
例②)I have a sister, who is in the elementary school.
「私は妹が1人いて、彼女は小学生だ」
もうわかりましたか? ①の文では、「私には小学生の妹がいる」とだけ言っているので、他に中学生や高校生の姉妹がいる可能性はあるんですよ。逆に②では「私は妹が1人いて、彼女は小学生だ」と言っているので、他の妹はおらず明確に妹が1人だとわかります。
これこそが制限用法と非制限用法の違いです。制限用法の①文では、先行詞は大体句や単語レベルであり、あくまで小学生の話に「制限」して妹は1人いると解釈できるのに対して、非制限用法の②文では、先行詞は前の文全体であり、特に前の文に「非制限(制限をかけておらず)」で、前の文は純粋に妹が一人しかいないと解釈できます。
ちょっとややこしい話をしましたが、ついて来られましたか?
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