〈政経〉政党解説 れいわ新選組

公民

 こんにちは、今回はれいわ新選組について解説します。

党史

結党

 小沢一郎率いる自由党山本太郎という人物がいました。彼は2019年4月1日に新党を設立しました。この日は何があった日か覚えてますか? 実は、2019年4月1日は新元号が「令和」であると発表された日です。あの菅義偉官房長官(当時)が「令和おじさん」とか言われたやつですね。

設立された新党の名前はれいわ新選組です。あの幕末の「新組」に由来してつけられたそうですが、漢字は「新組」ですね。理由は、「新しい時代に新しく選ばれる政党になるため」だそうです。

参議院選挙

 2019年の参議院選挙では、身体障害者や性的少数者など社会的弱者を中心に9人擁立し、山本太郎本人も含めて10名が立候補しました

 選挙活動期間の話題性はすごかったですね。まず1つは、社会的弱者を候補者として擁立したこと。さらに、政見放送の再生回数は自民党の6倍以上。こんなに話題になった政党は他にないんじゃないかな? ただしこの時はまだ政党ではなく政治団体です。そのためテレビなどに取り上げられることはほとんどありませんでした。結果として比例代表から2名が当選しました。山本太郎自身は、比例区の全候補者の中で最多得票数を獲得するも残念ながら当選とはなりませんでした。

 それでもれいわ新選組としては大躍進ですよ。よってこれ以降、立憲民主党・共産党・国民民主党などが接近を試みるようになります。

その後

 れいわ新選組の基本方針として、消費税5%化というものがメインになりつつありました。消費税5%に引き下げを、時期衆議院選挙の野党共通政策にすることを他の野党に求めましたが、まあこれは受け入れられませんでした。そのため2020年の東京都知事選挙については山本太郎が立候補したものの他の野党からの支援は得られませんでした。

 今回の選挙では、立憲民主党や社会民主党及び共産党などと選挙協力を実施し、野党共闘に加担する形になりました。そして山本太郎自身も今回の衆議院総選挙に立候補することになりました。初めは自民党の石原伸晃元幹事長に挑む形で東京8区での立候補を予定していましたが立憲民主党との兼ね合いで取りやめとなり、結局比例東京ブロックで出馬することになりました。

 今回の選挙は、正式に政党になってから初の選挙ですね。果たして衆議院の議席を初獲得できるのか、注目ですね。

政策

 政策は消費税廃止を全面に押し出しています。あとは、ニューディールとか奨学金の返済不要化などばらまき政策が目立ちます。原発については即時禁止を掲げています。あとは、選択的夫婦別姓や同性婚の推進にも積極的です。やはり社会的弱者を候補者に擁立する政党ってだけあって、他の政党とは一味違いますよね。

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