トルーマン(1945〜1953)
トルーマンの時代に第二次世界大戦が終結しました。彼は、戦後に社会主義封じ込め政策を始めます。俗にいうトルーマン=ドクトリンですね。また、マーシャル=プランや北大西洋条約機構もこのころに始まりました。
アイゼンハウアー(1953〜1961)
アイゼンハウアー大統領は、これまでの「封じ込め政策」から「巻き返し政策」に方針転換しました。社会主義は封じ込めても封じきれなかったので、軍事同盟などによって巻き返しを図ろうとします。戦後最初に国際的緊張が高まった瞬間でした。しかしジュネーヴ4巨頭会談やフルシチョフの訪米によって東西の緊張は緩和の方向に向かいました。
ところが1961年には、キューバが社会主義化を宣言したことで、キューバとの国交を断絶させました。この辺から怪しい影が出てきます。
ケネディ(1961〜1963)
次のケネディ大統領の時代には、ついに東西対立がピークとなります。キューバ危機ってやつですね。ソ連がキューバにミサイル基地を建設していたことが発覚し、第三次世界大戦の寸前まで行ったと言われています。結果的には、ケネディとフルシチョフの度重なる交渉によって衝突は回避されました。そして1963年には以降の核兵器の使用を防ぐために、部分的核実験禁止条約を締結しました。
また、ケネディ大統領は、ニューフロンティア政策によって戦争・貧困・差別などをなくそうとします。そこで公民権の拡大を狙うんですね。ところがこれに反対する人々によってケネディは暗殺されてしまいました。
ジョンソン(1964〜1969)
暗殺されたケネディ大統領のあとを引き継いだのがジョンソン大統領です。彼はケネディのやり残した公民権法の施行を実現しました。これで黒人解放ムードが一気に進行します。
また、ジョンソン大統領の時代にベトナム戦争が始まりました。1965年ですね。
ニクソン(1969〜1974)
ニクソン大統領は世界に大きな影響をもたらしました。まず1つは、ドル防衛策をとったことです。1ドル=360円の時代は幕を閉じました。以降は変動相場制となります。
また、ベトナム戦争に対しては世論の反発も大きかったことから、徐々に撤退を行い、1973年には和平協定を成立させました。
さらに中国訪問も実施しました。これまで、西側諸国にとっての「中国」の定義は「中華民国」=「台湾」でした。しかし、この訪問をきっかけに「中華人民共和国」が「中国」となりました。これを受けて日本の田中角栄首相も急いで中国訪問を行いました。
また、彼の時代に石油危機が起こったことも知っておきましょう。
色々あったニクソン大統領ですが、結末も特殊です。ウォーターゲート事件という、野党・民主党の盗聴をしようとした事件によって、辞任しました。
フォード(1974〜1977)
辞任したニクソンの後を継いだのがフォード大統領になります。彼の時代には第1回主要国首脳会談がフランスのランブイエで行われました。
カーター(1977〜1981)
次のカーター大統領は、人権外交を行い他国との融和策をとっていきます。さらに米中国交をついに正常化に持ち込みました。
レーガン(1981〜1989)
レーガン大統領は、レーガノミクスで有名ですね。いわゆる「小さな政府」を目指した政策を実施していきます。一方で他国に対しては「強いアメリカ」を目指します。例えばプラザ合意によってドル安に持ち込んだのは、強いアメリカを作るための一環ですね。というのも、このころのアメリカは、財政上と貿易収支の2つの赤字を背負っていました。財政赤字を修復するためのレーガノミクス、貿易収支を修復するためのプラザ合意だと思ってください。
また、INF撤廃条約はこのころ結ばれました。
ブッシュ(1989〜1992)
ブッシュの時代には、マルタ会談で冷戦終結が宣言されました。これで世界平和が訪れたと思いきや。1991年には湾岸戦争が始まります。もう、忙しいね…
クリントン(1993〜2001)
クリントンの時代には、彼の仲介でパレスチナ暫定自治協定が結ばれました。また、NAFTAが成立したのも、この頃です。
ブッシュ(2001〜2008)
こちらのブッシュ(さっきのブッシュの息子)の時代には、同時多発テロが起こりました。これを受けて、アフガニスタン空爆やイラク戦争なども起こりました。
また、リーマン=ショックも彼の時代です。これによって日本では麻生太郎内閣が倒れていますね。
オバマ(2008〜2017)
オバマ大統領は、黒人初のアメリカ大統領ですね。イラクからの撤退などの平和政策を行いました。また、広島訪問も実現します。さらに2015年には、アイゼンハウワーの時代から断絶していたキューバとの国交を回復します。
トランプ(2017〜2020)
トランプ大統領は、移民制限の実施が記憶に新しいと思います。あとは、TPPやパリ協定からも離脱し、「アメリカファースト」を実現しました。また、彼の時代には、新型コロナウイルスの世界的流行が起こりました。
バイデン(2020〜)
トランプ大統領との”激戦”を制したバイデン大統領は、国際協調姿勢を復活させます。パリ協定に復活するなど、環境問題を重視していきます。
2021年にはアフガニスタンからも撤退しましたね。ただし撤退直後にターリバーン政権が成立したので、成功かどうかを判断するのは、難しいですね…
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