〈政治〉政党解説2025 参政党

2025参議院選挙特集

 参議院選挙間近なので、政党の歴史を解説をしています! 最近、人気が急上昇している参政党は、どのように誕生したのか、その経緯を振り返ってみましょう。

参政党とは?

 参政党は、2022年に国政政党要件を満たした新興政党です。代表は神谷宗幣。今回の参議院選挙では議席を大幅に伸ばすと言われており、今日本で一番注目されている政党です。

参政党の歴史

政治団体「参政党」

 かつて自民党にいた神谷宗幣が中心となって2020年に政治団体が結成されました。それが参政党です。当初は「ゴレンジャー」と呼ばれる、松田学・神谷宗幣・武田邦彦・吉野敏明・赤尾由美の5名の人気が高く、党運営の中心となっていました。

 「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」ということで、立ち上がりました。支持者がの意見が反映されるような政党を目指し、「政党DIY」という言葉も登場します。

 そして、個人献金を集めることで資金も確保します。ちなみに企業団体献金は受け取らない方針であることから、個人献金や政治資金パーティーだけで資金を集めたそうです。

国政政党デビュー

 2022年7月に参議院議員選挙を迎えました。ここでは全ての選挙区に候補者を擁立し、ゴレンジャーの5名が比例代表で立候補します。そして、SNS・YouTubeをフル活用した選挙戦術を展開しました。

 選挙区でも比例代表でも2%を超える票を獲得したことから、政党要件を満たし、神谷宗幣が見事に当選しました。比例代表ではNHK党や社民党が2.4%の得票であったのに対して、参政党は3.3%も取ってきました。

 選挙を明けた参政党は、代表:松田学、副代表:神谷宗幣、ボードメンバー:赤尾由美・吉野敏明、アドバイザー:武田邦彦、という形をとっていました。

 また、翌年の統一地方選挙でも100人ほどの当選者を出しました。本格的に国政政党になってきます。

党の分裂

 しかし、国政政党になってから、党内で分裂が起こり、一時的に衰退します。

 まず、松田学代表が辞任し、神谷宗幣が新たな代表に就任しました。一方でゴレンジャーの赤尾由美や吉野敏明が離党し、武田邦彦が除籍となりました。ゴレンジャーのうち神谷宗幣と松田学以外の3名が党を離れたことになります。武田氏と神谷氏は対立したことは間違いなさそうですが、双方の言い分が食い違っているようなので、ここでは詳しくは触れないでおきますね!

 さらに2024年にかけて、地方議員の離党も相次ぐようになりました。「意見反映できるとか言って、全然意見反映できねーじゃん」「神谷宗幣の独裁だ!」というような批判が出てきてしまったんですね。

 支持率は一時的に下落傾向が見られました。

参政党、躍進へ

 そして迎えたのが2024年10月の衆議院議員総選挙です。ここでは、元国民民主党で教育無償化を実現する会の鈴木敦も合流します。その結果、小選挙区では全滅するも、比例代表で3名が当選しました。参政党が議席を取れないと予想するメディアが多かったものの、比例で3人も通したことになります。

 2025年5月には代表選も行われました。独裁に対しての批判も多かったですが、ここできちんとプロセスを経た代表として、神谷宗幣が再び代表になりました。

 2025年6月には東京都議会議員選挙が行われ、候補者4人中3人が当選しました。ここでも苦戦を予想するメディアがいた中で、きちんと議席を確保してきたのです。さらに日本維新の会を離れた梅村みずほ参議院議員も参政党に入ります。

参議院選挙へ

 そして、今回の参議院議員選挙には、全ての選挙区に候補者を立てて、比例代表にも松田学や梅村みずほなど、10人の候補者を複数立てています。一体、どこまで伸びてくるのか、要注目政党ですね!

〜参議院情勢〜

現有議席:1議席
(改選0、非改選1)

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