今回は古文単語「いみじ」について解説していきます。
古文単語「いみじ」
「いみじ」といえば、受験生の嫌いな単語ランキングにも入ってきそうな単語ですね。なんせ、意味が分かりにくいと受験生からクレーム殺到しますから!
今回は、そんな「いみじ」を理解できるようにしましょう!
「いみじ」の意味
「いみじ」には、以下のような意味があります。
〜「いみじ」の意味〜
①はなはだしい・ひどい
②すばらしい
③たいそう
あまり使われませんが③の意味からみていきましょうか。「いみじく」「いみじう」の形をとって、副詞的に「たいそう」の意味を表すことができます。これはまあ、識別はしやすいですね。
一方で死ぬほどわかりにくいのが、①・②です。受験生はこう思います。「なんで、『ひどい』と『素晴らしい』の両方の意味があるんだ!! わかんねーよ!!」
いみじはプラスの意味? マイナスの意味?
では「はなはだしい」の意味と「素晴らしい」の意味をどう見極めるのかを考えてみます。結論から申し上げましょう。文脈判断です。
ただし、フィーリング一族の皆さんは文脈判断という言葉は嫌いだと思うので、今日は「いみじ」がどのような役割なのかを考えてみましょう。みなさん、「いみじ」を現代語に直したら何になるかわかりますか? こういう単語、みなさんも使ってますよ!
古文単語「いみじ」は現代語の「やばい」!!
お気づきですか? みなさんが普段使う「やばい」っていう単語、これが古文の「いみじ」です
例1)やばい! テスト0点だ!
例2)やばい! テスト100点だ!
例1のやばいは「はなはだしい」「ひどい」の”やばい”です。例2の方は「素晴らしい」の意味の”やばい”になります。このように、”やばい”という単語はプラスにもマイナスにも使うことができます。
これと同様の意味を持つのが「いみじ」という単語です。じゃあ意味の見分け方ってどうするの?って話になりますけど、やっぱり文脈判断しかないですよね。だってテストが「0点」だったら「ひどい」だし、テストが「100点」だったら「素晴らしい」わけですから! 前後の文を見て、プラスに捉えるべきかマイナスに捉えるべきかを見極めなければなりません。
まとめ
今回は古文単語「いみじ」について解説しました。ポイントは「やばい」と同じなんだと考えて、どんな意味が適切かを前後を見て判断していくことです! 難しいと思われがちですが、現代でも同じ見分けを自然にやっているので、あれと同じ感覚で解いてみましょう!
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