【共通テスト】今年度の不正行為防止策とは??

共通テスト

 昨年、共通テストにおける不正行為が問題になりました。なんと、スマートフォンを使って、ネット上に画像を送信して解答を送信してもらうという、とにかく大胆な手法を使っていました。

 今年度の共通テストでは、大学入試センターはどのような対応をとるのか。今回は、そちらについて解説していきます。なお、この記事は大学入試センターが6/10に発表された『大学入学共通テストにおける電子機器類を使用した不正行為の防止策について』をもとに記事を書いております。実際の文書はこちら

大学入試センターの対応

 まずは、大学入試センターの基本スタンスから見ていきます。

〜基本的な考え方(大学入試センターHPより引用)〜
○ 不正行為を行う者は極めて少数であり、大多数の者は誠実に受験しているため、受験者に対し過度な負担を強いるものではないこと
○ 大学(監督者等)の負担増により、試験の円滑な実施に支障が出ないこと
○ 令和5年度大学入学共通テストにおいて効果が期待できること
○ 今後の技術的進展等に応じ、適宜必要な検討を行うこと

 受験生や大学側に対して負担がないようにしつつ、不正防止の効果が現れる策を検討したそうです。では具体的な内容を見ていきましょう。

大学対応の見直し

 まずは、大学として巡視方法を見直してもらうようです。具体的には、不正行為事例の情報や試験中の巡視の際に確認するべきポイントのマニュアル提供などを実施していくようです。これについては、これまでもおそらく多少は実施されていたと思います。

 また、スマートホンの電源OFFなどの作業は各自に行わせていましたが、これを一斉に机上に出させて、電源を切らせてカバンにしまわせるようにするようです。

受験者への注意喚起

 不正行為に関する注意事項や不正行為を行った場合の不利益などを、受験生の目に届くよう、「受験案内」「受験上の注意」などに詳しく書くとともに、「受験番号表」にも記載するようです。とにかく、受験生に「不正行為をしないように」と呼びかけていきます。

技術的対応

 電波妨害や発信源の特定装置についても検討したそうですが、こちらは様々な問題があることから今回は見送るようです。今後の検討事項ですね!

不正行為をした場合の取扱い

 不正行為をした場合には、現状全ての教科・科目の成績の無効化という処分になります。これはこのままいくようです。また、状況によっては警察に被害届を出す場合もあると案内されています。

まとめ

 今回は、実際に大学入試センターが出した文書をもとに詳しく解説してみました! まあ受験生に対する影響はほとんどないと思ってください。あくまで大学側や入試センター側の対応が少し変わってくるだけです。みなさんは今まで通りがんばりましょう!

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