〈世界史〉宋の王安石の新法まとめ

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 宋の時代に、国家財政は大きく窮乏します。軍事費や官僚への人件費がかなり嵩んだことが大きな原因ですね。そこで、軍事力の強化と国家財政の回復を目標に、富国強兵政策を実施していきます。具体的な中身を見ていきましょう。

青苗法

 まずは青苗法ですね。これは貧しい農家に政府が種子を貸し出す政策です。これによって貧農を救うとともに、収穫量を増やすことができますね。

募役法

 続いて募役法です。これは、これまで色んな負担を全ての農家にかけてきましたが、豊かな農家には免役銭を払わせて、この収入を運用して貧しい農家に仕事を負担させるという仕組みです。

均輸法

 均輸法は、政府が各地の特産物を輸送して不足地に転売する政策です。これによって、無駄な価格高騰を防ぐとともに、流通も安定し、さらに政府収入も増えます。

市易法

 市易法は、中小商人に政府が低利貸しを行う政策です。金持ちの大商人だけが利益を独占することのないように、このような政策を取りました。

保甲法

 保甲法は、農閑期に軍事訓練を行う政策です。これまでの傭兵制から、再び兵農一致の政策に切り替わっていきます。国の言うことをちゃんと聞いてくれそうな強い軍隊が作れますね。

保馬法

 保馬法は、戸の資産に応じて希望者に政府の馬を飼育させる政策です。政府の馬の世話をする家庭は、平時に使役できるというメリットがあり、政府にとっては馬の飼育費がかからないというメリットがあります。割とWin Winな制度ですね。

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