1冊目の英単語帳を終わらせ、次のステップに進もうとしている人に、現役高校3年生の視点で英単語帳を評価したいと思います。次の単語帳を選ぶ際には、ぜひ参考にしてください。今回、私が選んだのは3種類の単語帳です。
システム英単語シリーズ
この参考書の特徴はなんといっても「ミニマルフレーズ」というものでしょう。
単語の「最も重要な意味・形・連語関係」を反映したフレーズで覚えることにより、最小の労力で最大の学習効果が得られます。(シス単ホームページより)
とのことです。これからあと2冊単語帳を出しますが、「暗記」という名目においては効率が最もよいように見えます。時間はかかりづらいと思います。ターゲットなどの1対1の英単語帳とは多少被る部分はありますが、その分スムーズに学習しやすく、ミニマルフレーズは良質なものばかりで間違いなく役にたつでしょう。
システム○○は種類が多いので、やりたい部分を集中的に強化出来るのもよいと思います。私の周りでこのシリーズを使用している人は、中・上位層~トップランカーで幅広く、なんとあのHistory-tellerさんも愛用していると聞きます。使用率はかなり高いように思えるので、見せてもらったりして決めてください。
ミニマルフレーズを全て覚える、という心意気があるのであればこちらを推薦します。文系の人はもちろん合うと思います。ですがそれ以上に、個人的に理系の人には一番むいてるかもしれない、と感じました。
鉄壁
シス単の対抗といえばやはり鉄壁でしょう。一語一訳の単語帳とは相性が抜群によいように感じます。一周したり、中途半端にやるだけでもある程度は力がつきそうです。ただ、中を見てみるとその恐ろしさが誰でも分かると思います。とにかく情報量が多いです。「上の大学へ行きたい」という強い信念・プライドに加え、この”魔書”を使い続ける根性のある人は早く書店に向かいましょう。この参考書は「心を折らないこと」そして「探究心」が大事です。地に足をつけ取り組むことで初めてそれ相応の力が期待できます。
ここまでマイナスなイメージで記してきましたが、実際に使用してみるとそこまで酷くもありません、むしろ面白く感じると思います。おそらく3冊の中で、最も「完成させれば力がつく」単語帳だと思います。私の周りでは、使用者はシス単に比べれば少数ではありますが、私の知る鉄壁使用者は、全員がトップランカーと言えると思います。参考までに、History-tellerさんは「あれは単語帳じゃない、辞書だ」と供述し、鉄壁反対派の代表として大批判していました。なので私は鉄壁を「大学入試特化辞書」と称そうと思います。
DUO
上2冊のハイブリッド的な単語帳だと思います。例文を使って単語・熟語を覚えていくのですが、その例文が良質かつ面白いです。例文で覚えていくものなので、英単語に留まらず英語の全ての力がつくと思います。模試での点数アップがかなり期待できそうです。ただちょっと古いかな、と思いました。古い参考書が現在の入試に対応できるかは保証できません… 加えて、覚えたかどうかの確認が少し難しいと思います。上智一筋とかならば、この参考書を推薦します。大学入試に留まらず検定や英会話に向けても使用できそうなのでその点はよいかと思いました。しかし、私自身なぜなのかは分かりませんが、使用している人をあまり見かけません。S台模試やK合模試を受けに行くと、だいたい受験者が所持しているのはシス単・鉄壁のどちらかのように見えます。
まとめ
システム英単語シリーズ
利点・・・最小の労力で最大の効果が得られる
欠点・・・目立った欠点はなし
鉄壁
利点・・・とにかく情報量が多いため、習得時に最も力がつく
欠点・・・これは単語帳じゃない、辞書だ
DUO
利点・・・英単語にとどまらず、英語のすべての力がつく
欠点・・・ちょっと古いかも…
ここまで3冊の単語帳を紹介しましたが、言える事は「全ての単語帳で結果が出でる」ということ、そして「正しく取り組まなければ力にならない」という事です。これは肝に銘じてください。どんな参考でもやれば力になりますし、どんな参考書でもやらなければ無意味です。私の先生の言葉ですが、「参考書なんてなんでもいい」のです。
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